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【第５回】 高エネルギー加速器研究機構（つくば）
施設見学情報交換会 報告
千葉大学 羽石秀昭
訪問記
日本医用画像工学会は，２００７年７月１９日（木）に、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構（以下KEK)において第５回施設見学情報交換会を開催いたしました。参加者は１１名でした。
まず研究本館のコミュニケーションプラザにおいて、機構全体のビデオ上映と展示模型を使っての研究紹介をしていただきました（写真１）。展示模型や装置は一般の来場者向けにわかり易く、またうまく工夫されていて、大変興味が沸くものでした。個人的には宇宙から降り注いでいるミュー粒子を可視化するスパークチェンバーが楽しかったです。
その後，素粒子実験施設を見学（写真２，３）。大型加速器，大型検出器を用いた素粒子実験の研究紹介をしていただきました。ちょうど夏季の２ヶ月程度，加速器を停止させてオーバーホールや計測器の入れ替えなどをしているとのことで，ふだんは稼動していて見ることができないBelle測定器の部分なども見ることができました。
次に、今回施設見学の全体アレンジをしてくださった兵藤一行先生が関係されている，放射光科学研究施設（Photon Factory）をゆっくりと見学しました（写真４，５）。ここでは放射光を用いたイメージング研究、たんぱく質の構造解析研究を中心とした研究成果紹介をしていただきました。リングから分岐している多数の実験室とその中をつぶさに見ることができ，またそこでの研究の様子を詳しく伺うことができました。
最後は研究本館に戻り、兵藤先生の研究のご紹介と簡単なディスカッションを行いました。こちらはすでに帰りのバスの時間がせまっていたため、ゆっくりと伺うことができず、少々残念で、また申し訳ない思いでした。
以上のとおり、第５回の施設見学情報交換会は無事終了いたしました。大変有意義な見学会となり，参加者からも「今日は来てよかった」との声があがりました。兵藤先生はじめ、見学・説明の労をおとりいただいたＫＥＫの皆様に、この場を借りてあらためてお礼申し上げます。
なお、つくばセンターとＫＥＫとの往復に筑波大が送迎バスを出してくださいました。アレンジしてくださった筑波大の武田徹先生と関係者の方にあらためて感謝申し上げます。
