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【第2回】 国立がんセンター 東病院・放射線部
施設見学情報交換会 報告
国立がんセンター東病院
縄野 繁
訪問記
前回の福井大学医学部・高エネルギー医学研究センターに引き続き、国立がんセンター東病院・放射線部の見学・情報交換会を2005年12月7日(土)に開催しました。参加者は赤塚会長を含めて6名であり、残り5名の方はJAMITの会員から参加をすすめられた非会員の方々でした。
12時からお弁当を食べていただきながら、陽子線治療、MRI、CTの担当技師より当院の特長、検査法等について説明させていただいた後に、実際の装置を見学していただきました。
陽子線治療装置では操作室、フィルター作成室、治療室を見学(写真)した後、普段見ることができない1基の重量が100トンあるガントリーや、サイクトロンから出たビームを各ガントリーへ分配する部屋を見ていただきました。特に3階建ての高さがあるガントリーがきしみもせずに回転する様は圧巻であり、見学者の皆さんも感嘆の声を上げていました。
引き続きPET/CT装置、通常の消化管DR装置、FCRによるMMGや一般撮影装置を見学していただいた後、CT撮影室を見ていただきました。現在当院の診断用CTは3台あり、16列と4列のマルチスライス装置とシングルヘリカルCTが設置されています。今回は見学者の一人が自分の研究に使用するために16列マルチスライス装置寝台に乗り、通常の撮影と同じように体幹部の撮影をしました。他の方には、操作室のCTモニターで撮影されていく部分の画像がリアルタイムに再構成されていく様子を見ていただきました。
MRIでは1.5Tの磁場の強さを体感していただいた後、PETと同じような画像が得られるDWIBSというシークエンスで撮影している時にグラディエントから出る強烈な音を体感していただきました。短い間隔で絶え間なく繰り返される「キョンキョン」という轟音を10分以上聞くのはかなりの苦痛であろうという点が皆さんの感想でした。
最後に通常の放射線治療装置を見学していただいた後、もう一度カンファレンスルームに全員が戻り、多彩な質疑応答が行われました。
参加者が少なかったのが幸いして、いろいろな体験と討議ができたことに皆さん満足された施設見学情報交換会でした。